「採用活動における“ギャップ”の影響度」

株式会社キーカンパニー 代表取締役 下薗博康 のブログ「風は南から」

「採用活動における“ギャップ”の影響度」


2012年6月28日

昨日新卒採用担当者のための勉強会に参加させていただいたのですが、そこで「印象の良い」(もちろん「印象の悪い」も)シリーズの学生アンケートの結果が報告されました。

「インターンシップ」「採用ホームページ」「会社説明会」「リクルーター」「面接官」といった採用関連の項目を学生が評価するわけですね。

「採用ホームページは、スマホ対応する必要がある」とか・・・

「説明会は少人数制の方が学生受けする」とか・・・

「面接時は圧迫にならないように聞く姿勢を見せて上げる」とか・・・

どれも非常に重要なことなのですが、個人的には講演者から出てきた“ギャップ”という言葉に注目しました。

その言葉は、とある大手食品会社の話の中で出てきたのですが、採用ホームページ上に掲載されている情報や人物が、実際に会社を訪れた時と同じ印象で好感が持てたという内容でした。

簡単に言うと学生が事前に収集した情報を基にイメージしていた企業像と現実が乖離してしなかった、つまり“ギャップ”がなかったということです。

多くの企業は、採用広報において好印象を持ってもらいたいという思いから、自社を多少なりとも美化して表現します(そうでないと学生がなかなかエントリーしてくれないわけですから)。

但しそれ以上に重要なのは、実際はどうなのか?ということです。

WEBサイト上にどれだけ明るい笑顔の社員の写真を散りばめていても、実際に会った社員が疲弊していたり、横柄だったりしていては学生たちは魅力的な会社だとは思いませんし、むしろ学生たちの勝手なイメージ(妄想ともいうべく)を裏切り、有能な人材を逃してしまう結果になりかねません。

これは採用広報に限った話ではありませんが、人間というのは勝手に自分のイメージを形成し、そのイメージとの“ギャップ”によって判断をする生き物です。

そういう意味では、むしろ下馬評はあまり高くなかったけれでも、実際に会社を訪問してみると実に明るく元気な社員がたくさんいたという印象を持たれた方が結果的に得策と言えるかもしれません。

同様に学生の既成概念というモノがあります。

例えば「●●業界とは」「社長とは」「社会人とは」「会社とは」「人事とは」「営業とは」「ノルマとは」・・・

これらも学生たちは、勝手に概念を形成しそれをスタンダードだと思い込んでいます。

いずれにしても、採用活動における“ギャップ”というモノは良くも悪くも学生にとって大きな影響を与えるモノであることを理解しておく必要があります。

そこでこの“ギャップ”をうまく活用し、有効な採用のツールとして活用してはどうでしょうか?

いわゆるサプライズを起こし、学生を感動させる。

これができれば学生たちのロイヤリティは高まるわけです。

採用広報上は、真摯でクレバーな雰囲気を演出していながら、いざ説明会では開始前に来場した来た学生に笑顔で声をかけ、緊張を研ぎほぐす社長がいたら学生はどう感じるでしょうか?

或いは、説明会終了後に会社の中を案内し、社員が働く日常を見せて上げ、自由に質問ができる場を提供してあげたら学生はその会社に悪い印象を持つでしょうか?

但しその場限りの対応や演出に終わらないこと。

つまり、実際以上に「実態」が重要であることは言うまでもありませんのでそのあたりはご注意を!