「地域を超越した若者の最適配置を考える」

株式会社キーカンパニー 代表取締役 下薗博康 のブログ「風は南から」

「地域を超越した若者の最適配置を考える」


2012年7月26日

先週の木曜日、広島のNOP法人「キャリアプロジェクト広島(http://c-prj.com/)」のイベントに参加させていただきました。

このNPOの顧問をなさっている海老原嗣生さんにお声掛けいただいたのがキッカケだったのですが、当社が事務局を務める「ふるさと就職応援ネットワーク」の活動にも役立てようと張り切って参加してまいりました。

どちらかというと今迄は、いかに都市圏にいるローカル出身の学生を地元に戻すことができるのか?という視点で物事を考えることが多かったのですが、その発想をある意味覆す出来事がありました。

このイベントでは、学生(主に地元の大学に通う学生)と社会人(地元及びその他地域の企業の採用担当者が中心)がグルーピングされ、あるテーマに沿ってディスカッションを行い、その後交流会が開催されるというのが基本形。

交流会では、参加している学生のプレゼンタイムが設定されていました。

このプレゼンタイムでの出来事が“目からウロコ”だったのです!!

ある未内定の女子学生(4年生)が、採用担当者に対して自分を熱くプレゼンテーションしたのですが、私は隣にいた同業者と顔を見合わせ、どちらからともなく「この子は広島の企業にはウケないね!首都圏のベンチャー企業だったらすぐ内定獲得できそうなのに、もったいない」という会話を交わしました。

この女子学生、多くの人の前でも物怖じせず堂々と自信をもって話すことができます。

ただちょっとひと言多い感じと、勝気な印象が拭えない、要は前面に立ちたがるタイプの学生。

おそらくこういう学生は、ローカルの中堅中小企業、それも経営者ではなく担当者の方からすると、既存社員との摩擦が気になり、採用するにはややリスクがあるという風に見られがちです。

つまり、扱いにくいという印象を持たれることが多いと思うのです。

逆にベンチャー企業の社長の目には、こういった学生が金の卵に移ることが少なくありません。

私はその女子学生に向かって「いや~君は広島じゃないね!東京のベンチャーを受けた方がいい。広島では選考通過しないでしょう?」といきなり本音をぶつけたところ、「そうなんです、地元の企業の選考は1次、2次選考で落ちることが多くて・・・私も最近自分は地元の企業向きではなく、都会のベンチャー企業向きだなぁ~と思ってきたところです」という回答がかえってきました。

そうなんです、こういったローカルに居ながらも地元企業との相性があまり良くなく、なかなか就職先が決まらない学生がいるということに気付いたのです。

こういった学生が他にも多く存在するのではないか?

もしそうだとすると、これはとても不幸なことです。

そんなことを考えていたら、ローカル出身で首都圏在住の内定を獲得できない学生のことを思い出しました。

そういう学生の不採用理由として多いのは「頭も良く素直でいい学生なんだけど、もっとガツガツしている学生がいいです」「線が細くて、うちでは難しいです」「もっとギラギラしてないと・・・」といった声が少なくありません。

こういった学生は存在価値がないのでしょうか?

いえ、決してそんなことはありません。

あくまでも想像の世界ですが、こういった素直で誠実な学生こそ地元の中堅中小企業においては金の卵になる可能性がるのではないでしょうか?

今回の体験は私にとって大きな起点になるような気がしています。

地元・地域のためのUターン就職は重要ですので、今後も積極的に支援していきますが、前述の女子学生のような荒削りだけど、ポテンシャルの高い学生に対して相性の良い企業を全国レベルでマッチングさせることも重要だと感じています。

そういった元来地元志向の学生が、いずれ身に着けた能力とノウハウを持って地元で起業したり、Uターン転職してくれればそれはそれで皆がハッピーになれるのではないでしょうか。

地域を超越した若者の最適配置。

今後の当社のテーマとして、具体的な動き方を検討しようと思っています。