「採用コミュニケーションの影響力」

株式会社キーカンパニー 代表取締役 下薗博康 のブログ「風は南から」

「採用コミュニケーションの影響力」


2013年1月10日

昨年末にとあるクライアント様から、採用広報を自社のファン形成にも活用したいというご相談を受けました。

その企業様の考えとしては、たくさんの学生と直接触れ合う会社説明会の場で、将来の顧客になり得る学生に対して採用情報以外のコンテンツを提供したいというモノでした。

BtoCで、主に若者をコアターゲットに商品やサービスを提供されている企業さんでは、積極的に同様の取り組みを行っていらっしゃることと思います。

しかしながら単に会社説明会単体でファンになってもらおうというのは、誤解を恐れずに言うとやや都合の良すぎる話ではないでしょうか。。。

重要なのは、ファン形成という視点を導入するのであれば、採用活動全体におけるコミュニケーションの設計がなされているかどうかということです。

マーケティングや販売促進の側面からは、各社ともに非常に緻密な戦略を導入されていることが多い割には、案外採用コミュニケーションにまで気を使われている企業は少ないように感じてしまいます。

私個人としての見解は、BtoB企業も含め、とにもかくにもキメ細かいコミュニケーションの徹底と情報開示だと思います。

つまり、できるだけ分かり易い情報を丁寧に、正直に、タイミングよく発信することで、ネガティブな印象を持たれないということが大切です。

例えば、直近の採用状況を開示する際に、単に採用実績校の大学名を表記するだけではなく、大学別の応募者数や内定者数、入社数までを開示するとか、或いは応募総数や倍率までを正直に表記することでも、学生はポジティブに受け取ります。

また、選考結果の連絡ひとつとっても、テンプレート化された「お祈りメール」を乱発するのではなく、合否の理由を極力一人ひとりに語りかけるようにフォードバックして上げるというのも学生の心象に大きくプラスになります。

更に会社説明会や選考時に学生がオフィスを訪れた際の社員の方の対応や、電話等での受け答えといった点も学生目線から見ると重要なファクターになります。

決して学生に迎合しましょう!ということではありません。

なかには非常識な学生も存在しますので、そういった場合は親身になって叱るくらいのことをして上げることも良いでしょう。

仮に選考途中で、学生が不合格となった場合でも納得感と、心地良いコミュニケーションの印象が残ることがファン形成の第一歩となると考えます。

但し現実的には非常に労力や工数のかかることですので、容易には実現できないかもしれませんが、せめて丁寧な情報開示など、実現できるところから着手してみてはいかがでしょうか?