「学業履歴という考え方」

株式会社キーカンパニー 代表取締役 下薗博康 のブログ「風は南から」

「学業履歴という考え方」


2013年10月10日

先日とあるセミナーで、非常に有意義なお話を聞く機会がありました。

テーマは「失敗しない面接~ストレス耐性、新型うつのリスクを見極める」。

昨今話題になっている「新型うつ」に関する内容だったので、企業さんの関心も高く多くの人事担当者がお越しになっていました。

さて、新型うつとは?

ネットで検索すると、以下のような解説がありました。

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1.自分の好きな仕事や活動の時だけ元気になる
2.「鬱」で休職することにあまり抵抗がなく、新型は逆に利用する傾向がある
3.身体的疲労感や不調感を伴うことが多いのが新型
4.自責感に乏しく、他罰的で会社や上司のせいにしがち
5.どちらかというと真面目で負けず嫌いな生来の性格

「3」と「5」は従来と同じ症状ですが、新型うつ病と呼ばれている場合の違いは
☆嫌な時だけに気分が悪くなる
☆自分でなく周囲の他人の責任にするのが新型の主だった特徴
☆20-30代前半の若い世代に発症して、逃避型や回避型などと最近では呼ばれてる
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皆さんいかがでしょうか?

自社内にこういったケースに近い若手社員はいませんか?

私も多くの学生と面談をするケースがありますが、こういった症状を発症する可能性の高そうな学生を多く見受けます。

「ちょっと我儘な学生だなぁ~きっと仕事も好き嫌いで選り好みするんだろうな・・・」くらいに考えていましたが、いやはやこれはれっきとした病気なんだということを再認識しました。

まさに典型的な現代病なのでしょうが、潜在的にこういった症状を発症する可能性の高い学生は少なくないと感じています。

実は背景に、画一的な教育から個性を重視する教育への転換があり、規律や規範よりも自由を尊重するという社会背景があるのだそうです。

これは社会問題に発展する可能性が高いのではないでしょうか。

クライアント企業さんからも、コピー取りのような単純作業を依頼すると不機嫌になったり、仕事に意味ばかりを求めてくる若手社員が多いという話をよく耳にしますが、危険信号かもしれませんね。

ではどうやってそういった人材を選考で見極めるのか?

私はその分野の専門家ではありませんので、セミナーで伺ったお話を掻い摘んでお伝えすると、基本的に選考時の学生というのは、当たり前ですがポジティブな状態です。(中にはネガティブな学生も存在しますが。。。)

ESや履歴書においても、自分が前向きに取り組んできた体験や経験が記載されているので、モチベーションが高い状態での現象が綴られています。

当たり前ですが、自分がやりたいこと、自信のあることを話すときは意気揚々となるわけですが、重要なのはその逆の状態のとき、つまりモチベーションの上がらない局面に接した時の心理や行動を確認することだそうです。

それを測る上で力を発揮するのが、学業だというのです。

但し成績ではなく、履修する科目の選択基準や、どうやって単位を取得したかといったプロセスが重要。

これを「学業履歴」と呼ぶのだそうです。

もちろん、学業以外にも興味のないこと、不得手なことに直面することは多々あるかと思いますので、面接時にそういった局面での心理・行動を確認することで、最低限のスクリーニングはできると考えます。

とは言え根本的な解決は、やはり教育であることは言うまでもありません。