「省略された情報を聞きだし、正当に判断(評価)する」

株式会社キーカンパニー 代表取締役 下薗博康 のブログ「風は南から」

「省略された情報を聞きだし、正当に判断(評価)する」


2013年11月21日

日本語には「行間を読む」という、独特の慣習があります。

多くの言葉を好まないという日本の文化は素晴らしい反面、時に意思疎通の障害にもなり得ます。

採用・就職のシーンに置き換えて考えるとどうでしょうか?

当たり前ですが、意志疎通に障害があってはお互いが不幸になります。

しかしながら、現実は企業側にも学生側にもその意思疎通に問題があるように思います。

それは、企業も学生も自らの情報を省略して発信しているからではないでしょうか?

ここではあくまでも採用する企業側の視点、つまり面接官として学生が省略している情報をどうやって聞きだし、自社の採用基準と照合しながら判断をするかについて述べます。

面接時の学生は、一般的に対策を練り事前準備をして面接に臨むことが多いわけですが、面接官はやもすると、その情報だけを基に、自分自身の過去の類似体験や自らの価値観で「想像」によって学生を評価・判断してしまいがちです。

それでは現象だけでの判断となる傾向が強く、真実や学生の本質的な価値観までを掌握することはできません。

合わせて面接官は単発の体験ではなく、習慣的な行動・再現性の高い行動パターンを通してその学生の本質を見抜く必要があります。

よく「私はアルバイトで、○○を工夫することでお店の売上を3ヵ月で150%伸ばすことに成功しました!」と胸を張って応える学生がいますが、その話だけで本当にその学生が、継続的に売上に貢献する人材とは限りません。

重要なのはアルバイト以外で同様の工夫をしてきたかどうか?もしそれが事実であれば学業でも同じようなことができたのではないか?といったことを質問を繰り返し、習慣的に目標達成に拘ってきたか?を確認することが求められます。

面接における学生の話は主に「自己演出」であり、そこから「習慣的な行動」を引き出し、更にはその根底にある「価値観・志向(思考)」を判断するための情報、つまり省略された情報を聞き出すことで正当に判断することが面接官の重要な仕事になるわけです。

具体的には、

■4W2H+Why
■ラポート・クエスチョン
■「仮に…なら」「例えば…とすると」どうする?どう思う?
■「もしあなたが…だったら」どうする?どう思う?
■「その話もっと聞かせて」といった丸投げ

といったような手法を用い、ある程度「習慣的な行動」や「価値観・志向(思考)」を把握することができます。

昨日も中小企業の経営者の方を対象にしたセミナーでもお話をしました。

省略された情報を聞きだし、正当に判断(評価)する面接。

これを行うには、面接官の人間力が占める割合が大きいと言えますが、基礎をシッカリと学んで的確に判断をすることも大切です。

当たり前ですが、学生がホンネを話しやすい環境・雰囲気を作って望むことが大前提であることは言うまでもありません。

さらに詳しいお話は、セミナーでの場や個別のお話させていただきます!