「面接という儀式」

株式会社キーカンパニー 代表取締役 下薗博康 のブログ「風は南から」

「面接という儀式」


2014年4月2日

倫理憲章上、4月1日より正式に2015卒採用の選考がスタートとしました。

とは言え、実際には既に大手企業の選考は大詰めであり、複数社の内定を取得している学生も少なくありません。

ここ2週間ほどで、大手主要企業の選考はピークを迎えますが、まだまだこれから説明会を開催したり、面接等の選考を実施する企業も少なくないのではないでしょうか。

さて今日のテーマは面接です。

Wikipediaによると、「面接(めんせつ)とは、人物像や能力を見たり聞いたりするために、直接会って対話などをする行為をいう」とあります。

私の面接の定義はこうです。

「面接とは、自社が求める人物か否かの判断をするために必要な情報を集めるための対話」

そんなことは言われなくてもわかってるよ!と言われる方が少なくないかと思いますが、誤解を恐れず申し上げると、案外それが出来ていない面接官の方が多いように思います。

今年に入り、複数社の企業を対象に面接官トレーニングを行い、その中で模擬面接(面接官としての力量をチェックする目的)を行ってきましたが、何のための質問なのか?そもそもその質問では、自社が求める資質を持っているか否かを判断できないなんていうことがありました。

また、意識的に学生がちゃんと本音で話せる環境・雰囲気を作って面接に臨まれる方はいいのですが、全く学生に興味を示さないで単に質問を投げかける方もいらっしゃいます。

もちろん意図的にそういった面接を行う方もいらっしゃいますが、殆どの方は何となく依頼されたからやっているという印象でした。

学生から(特に自社が採用したい、有能な学生)自社が選ばれているという感覚は全くなく、機械的に質問を投げかていては、当たり前ですが良い採用はできません。

本来の面接の目的を忘れ、単に質問をしてその回答をメモする。

そんな面接はただの儀式でしかありません。

諄いようですが、面接とは自社にふさわしい人材か否かを判断するための材料・情報を集めるためのコミュニケーションなのです。

普段は初対面の人とシッカリとコミュニケーションが取れる人も、いざ「面接」となると急に構えてしまい、学生のホンネを引き出せず終わってしまっては本末転倒です。

その企業にも、学生にもマイナスでしかありません。

単に儀式をこなすのではなく、学生に興味を持ち、学生を深く理解しようというスタンスで意味のある質問をすることが重要です。

「面接」という言葉に紛らわせることなく、日常で初対面の相手を理解しようとするのと同様に学生に接することが、採用力の向上に繋がっていくということは言うまでもありません。