国家は人なり。

株式会社キーカンパニー 代表取締役 下薗博康 のブログ「風は南から」

国家は人なり。


2011年1月18日

本日早稲田大学の大教室にて ”就職「新」氷河期時代に私たちが「できること」「すべきこと」” というタイトルで企業の採用担当者、大学就職関係者、採用支援関連会社の担当者、一部の学生を対象にパネルディスカッションが行われた。

業界に影響力のある4名のパネラー(ジョブウェブ佐藤孝治氏、ポンタオフィス本田勝裕氏、クオリティオブライフ常見陽平氏、グロウスアイ辻太一朗氏)を若手ファシリテーターI4の伊藤篤志氏がコーディネートで開催された。

まぁよくもこれだけ個性の強い4名のパネラーが集まってきたなぁ~というのが僕の感想だが、それだけ今の時代、多くの方が就職市場に対する問題意識を持っているのであろう。

もちろん僕を含め参加者全員が今の就職・採用市場に対して疑問を抱いている証拠であり、一部市場の一翼を担う就職情報会社や採用支援会社のスタッフも現実と理想の狭間で日夜混沌とした中で業務を遂行しているのではないかと感じた。

さてディスカッションだが、とにかくパネラーの自己紹介から個性が猛進し、一気にタイムオーバーするところから始まった。

こりゃコーディネーターは大変だぞ!その一言に尽きる(笑)

現在の就職・採用市場に関するそれぞれの考えや主張を聞こうと思ったら、間違いなく1人1日以上話し始めるであろうパネラーを対象に「大学が取り組まなければならないこと」「採用する企業が取り組まなければならないこと」「就職情報会社・採用支援会社が取り組まなければならないこと」次々と質問が投げかけられ、それに対し熱のこもった意見が発信される。

さすが重鎮たち、それぞれ自ら豊富な経験と確固たる主張に基づいて発信される意見は納得感があり、インパクトも強い。

そんな中、僕も大いに主張したいことがあるのだが、各論を述べ始めるとキリがなくなりそうなので今日は大きな視点に立って個人的な主観だけを述べることにする。

このところ声高に議論される昨今の就職市場なのだが、本日のディスカッションが白熱していく中でふと感じたのは前述の通り確かに多くの人々が問題意識を持っているのは事実だが、果たして何が問題で、どうなっていけばその問題を解決できるのかという議論があまりなされないこと。

あくまでも問題提起で、その問題の本質を徹底的に議論していくことから始めるのは全く大賛成ではあるが、どうも立ち位置によって何が問題で、何を持って解決するのか?がよく見えなくなる。(時間的制約が大きいね)

つまり今日のディスカッションだけでは解決の方向性に活路を見いだせないというのが僕の率直な感想だ。

「就職する学生の立場」「採用する企業の立場」「学生を支援する・教育する大学の立場」「企業の採用を支援する就職情報会社・採用支援会社の立場」「学生の就職を支援するコンサルタントの立場」…

誤解を恐れずに言うと、それぞれの立場からの景色が微妙にずれていて、集約した解決策への方向性を見いだせないでいたように感じた。

僕の主観では、学生・企業・大学・支援者をそれそれハッピーな方向に向かわせるために現在の就職・採用市場を改革していくためには、強烈なリーダーシップを発揮できる人材・組織がイニシアチブを取りお互いの利害関係を担保しながら推し進めていくしかないと思う。

それを実現するには教育機関や民間企業の力だけでは重たすぎるのではないだろうか?

そうなると答えは簡単ではなかろうか…

それは国家が明確なビジョンと戦略の下に、国家の財産である若者・人材の育成に強烈にコミットして推進していくことだ。

「企業は人なり」と言うが、同じく「国家は人なり」である。

強くてそして笑顔のあふれる日本という国家(組織)を作っていくことを目的に、「社会システム」「教育システム」「経営システム」を改革し、それぞれの立ち位置で役割分担を施し行政がそれをマネジメントする。

つまり「子供や若者」を中心とした人材の育成がつまりは国家の発展に繋がることは誰しもが描く理想的社会ではかかろうか?(その前に子どもと若者を育成する我々大人どもの意識改革と社会システムの改革が大前提だが)

とは言え現政権にそれができるのか?という問題もあるが、諦めずに「さて僕は。私は一体何ができるのか?」を考える必要がありそうだ。

いや~久しぶりに長文になっちゃったかな…